第一次世界大戦下、小説家出身の英国諜報部員ブロンディは「リチャード・アシェンデン」と名を変え、スイスへと送り込まれる。その任務は中東へ向かうドイツ人スパイの暗殺であった。アシェンデンは「妻役」のエルサ、「将軍」と呼ばれる殺し屋とともに、ドイツ人スパイの探索にとりかかる。任務成功もつかの間、その暗殺は人違いであったことが判明する。罪悪感に苛まれるアシェンデン。そしてその時、エルサとの間に愛が生まれていた…。スパイの拠点であるチョコレート工場からヒッチコックお得意の列車シーンへと突入するクライマックス。巨匠ヒッチコックの面目躍如たる傑作。
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